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会長挨拶

会長挨拶

会長挨拶

令和6年1月1日16時10分頃、石川県能登半島を震源とするマグニチュード7.6の地震が発生し、石川県北部を中心に多くの方々が被災されました。我々の経済基盤を置く富山市においても、観測史上最大となる震度5強の揺れや、液状化の影響で断水・漏水、設備故障、ひび割れ、塀の倒壊など1700件を超す施設の被害が発生いたしました。被災されました全ての方に心よりお見舞い申し上げます。また、皆様方のご安全と被災地の一日も早い復興を心より願っております。

さて、この度は富山商工会議所青年部(以下、富山YEG)が創立されてから50年を迎える節目に、令和6年度会長として、この重要な役割を拝命しましたことを心より光栄に感じると共に、皆様のご期待とその責任の重大さを強く認識しております。これまでの50年間、富山YEGでは地域社会への貢献と組織の成長を結びつけ、新たな賑わいを創出しながらビジネスへと繋げ、地域社会に活気と希望をもたらす機会を頂いてまいりました。その過程で、YEGの仲間をはじめ多方面から多くの支持と連携を頂戴できたことに感謝すると共に、これからも感謝の気持ちを胸に抱き富山YEGの未来への道を切り拓くため、自身をはじめ富山YEGに備わる力を最大限発揮し、愛する地域の発展に誠心誠意尽力してまいります。

現在の国際情勢に目を向けると、我々に多くの課題と試練が投げかけられている現状が伺えます。ロシアのウクライナ侵攻、世界各国と政治・経済・文化などでの相互依存関係が強まるグローバリゼーションの進展など多岐にわたる外部要因が日本を取り巻いており、我々の地域経済にも大きな影響を及ぼしています。気候変動に伴う極端な気象事象や自然災害の頻発、サイバーセキュリティの脅威拡大、経済格差と貧困の増加、国際的な人権問題なども地域社会に影響を及ぼす要因となっています。また、価値観の変化による個人消費の変化、急激な物価高による支出の増加、人件費の増加、人材の確保をはじめとする雇用問題など、紙面やモニター越しに見る世界の情勢が我々の基盤である地域経済に直接的な影響を及ぼしています。

令和6年能登半島地震からの復興も含めこれらの難題に立ち向かうのは、私たち自身であることを強調したいと思います。今を生きる我々青年経済人は新たな時代の道を示す先駆者として主体性を発揮し、地域社会に希望の持てる調和のとれた未来を築くため、50周年を団結の契機とし、新たなYEGの歴史を創る高い志を持たなければなりません。そのため、「Making YEG History」というスローガンのもと、以下の5つの志を掲げ活動していきます。

◆地域に根差した政策提言活動

地域の政策に関心を持つ経済人を増やすと共に、経済のプレイヤーとして広く意見集約を行い、まちづくりを担う行政の方々の考えに耳を傾け、富山YEGらしさを改めて見つめなおし、地域課題へのアプローチとして有益な提言を行います。また、これまでに14年間継続した富山YEG政策提言活動の経験を活かし、未来へと続くバトンとなる政策提言活動へ繋げます。

◆持続可能な社会の実現

地球規模の気候変動による自然災害の頻発をはじめとして、これまでに経験の無い新たなリスクが増加してきています。このような環境下で、富山YEG会員企業の安定性と地域社会の安全性を向上させるために、YEG会員企業の事業継続力を高め、事業のバトンを繋ぐ事は極めて重要と考えます。そのため事業継続を阻害するリスクの緩和につながるよう、令和6年能登半島地震の経験も取り入れながら富山YEG会員の企業間で機能する足元の防災体制を構築し、持続可能な社会の実現に向け具体的な支え合いの活動を展開します

◆パートナーシップを実現するビジネス連携

現代社会において、異なる価値観を持つ組織との友好的連携がますます重要と考えます。とりわけ、地域の「学」に取り組む組織から「産」へバトンを繋ぐ産学連携活動を通じて、将来を見据えた新たなビジネスの種を発見する機会とします。また、YEG(Young Entrepreneurs Group)の意味でもある、アントレプレナー精神を醸成する勉強会やビジネスプランを構築する経験などを通じて、富山YEG会員企業の経済的成長を促進し、地域経済の持続的活性化に寄与します。

◆データ活用によるYEG活動の見える化

現代社会では様々なデータがビジネスや組織運営の不可欠な要素となっており、データ活用の重要性は非常に高くなっています。本活動では富山YEGの活動をデータで表現し、YEG活動の目的達成に寄与する成果指標を見いだし、会員の関心事として認識してもらえるよう情報発信を行い、より多くの場でデータに基づく議論が出来る環境づくりを促進します。さらに、この活動を通じてデータに対する理解や活用経験を積むことで、富山YEG会員のデータリテラシー向上に寄与すると共に、データ活用のバトンを次代へと繋いでいきます。

◆組織の将来を見据えたビジョン策定

ビジョンの策定は、組織の将来を見据え、発展と持続可能性を確保するために極めて重要です。50周年を迎える富山YEGとして、ビジョン策定活動に取り組み、その活動を通じて現役会員やOB・OG、親会からの協力を仰ぎながら、目指すべき富山YEGの将来像を創造し、組織の歴史と将来を結びつける調和の取れたビジョンを作成することで、富山YEGのありたい姿に向けて歩を進めるためのバトンと致します。

結びに、新時代のYEG Historyを築くため、この特別な年を契機として心からの感謝と情熱を胸に、絶え間ない主体性を発揮し力を合わせて更なる成長と努力を築いてまいります。未来へ向かう先駆者は、間違いなく今を生きる私たちなのです。そして、令和6年度に富山YEG創立50周年を迎えられるのは多くの先達の情熱と努力の賜物であります。新たな時代をより輝かせるため、富山YEG現役会員が50周年を迎えた誇り高い組織であることを心に刻み、全員が一丸となり託された情熱のバトンを次世代へ引き継ぐ挑戦を続けましょう。