会長挨拶

この度は、富山商工会議所青年部(以下富山YEG)の第49代会長を拝命し、身に余る光栄に胸が高鳴ると共に、その責任の重大さに身が引き締まる思いであります。改めて「綱領」「指針」「YEG宣言」の意義を私なりに解釈し、先輩方が築き、紡いでこられた富山YEGを継承し、未来へ繋いでいくことを責務として務めて参ります。
平成から令和に移り変わり、はや4年が経過しました。年号が変わる当時は、様々な課題を抱えつつも、新しい時代を迎えることに、不安より期待感や大きな希望が勝り、経済はめまぐるしく動き、どの業界も沸き立っていましたが、それも遠い昔のような感覚になっているのは私だけでしょうか。2019年以降、コロナウイルス感染症が世界中で猛威を振るい、新しい生活様式が推奨され、日々の生活や働き方は大きく変わり、未だ様々な社会活動に影響をおよぼしています。無論、YEG活動においても、事業計画を立て準備を進めながらも、予定変更や、止むを得ず中止する事も多くありました。しかしながら、そういった事業の開催までの過程は、事業が開催できず無駄であったという発想にはならず、これまでにない開催方法の模索から始まり、代替の変更までをも想定した事業づくりなど、表からでは見えない新しい形の事業立案の基礎となりました。苦難の中でも、その活動が社会環境の変化に適応するものになっているのか、また変化に適した上で富山YEGの目的を達成する内容になっているかを改めて再確認し、新しい考え方、新しいスタイルを確立することで、今後の富山YEG活動においてのニューノーマルになりました。それを踏まえ、富山YEG創立50周年に向けて、新しいスタイルをベースとした会員相互の連携強化とコミュニケーションが必要不可欠になってくるのではないかと考えています。創立50周年の大きな節目を迎えるにあたり、富山YEG会員が一丸となって新時代へと突き進み、青年経済人としての誇りを胸に団体として更なる成長が出来る活動をしていきます。
そこで、令和5年度は以下の3本の柱を軸に活動を行っていきます。
我々、YEGは『若さ、情熱、広い視野』を持った経営者やそれに準ずる者の集団です。時代の移り変わりを若さや、広い視野で見つめ、情熱をもって地域貢献、自社業の発展に繋げていかなければなりません。こんな時代だからこそ、多種多様なYEGメンバーの知恵や情報、情熱を吸い上げ集約し如何なる困難に直面しても“青天を衝く”ほどの高い志を持って、前を向いて行動していくことが必要です。
大人になってから何か新しいことにチャレンジすることはとてつもなく勇気が必要なことです。分からないことを素直に分からないと教えを乞うことすら、ためらってしまいます。しかし、YEGは「学びの場」です。一人ではできないと失敗を恐れて諦めるのではなく、そのチャレンジが成功するように支え、助け合える仲間が青年部です。仲間を大いに頼り、YEGのネットワークを最大限に活用しましょう。
45歳までという限りある富山YEGの時間。それは富山YEGという組織に在籍していることが価値なのではなく、その限りある時間の中で何を感じどのように行動するのかに真の価値があると思います。費やした時間は必ず自己成長の糧となり、知識や経験が増えれば見えてくる未来は変化するはずです。日本の風習・風土の一つに調和や同調を重要視する文化がありますが、世の中を変えてきた人たちや会社を変えてきた人たちは、自社業或いは業界を良い方向に変えようと使命感や責任感に燃え、世の為人の為どんな困難な状況となっても、諦める事なく高い志を貫き、出過ぎた杭となるべく、誰よりも汗を流してきたのではないでしょうか。だからこそ共に手を取り合い、心を一つに、我々の活動や挑戦がこの地域の大きな希望になると信じ共に汗をかいていきましょう!
結びに、令和5年度は、富山YEG 創立50周年に向けて、富山YEG会員が一丸となり、青年経済人として誇りを胸に、新時代へと突き進むプロローグとなる一年です。何より会員の皆様に「会員で良かった」と言われるような一年を築いていきたいと思います。
新時代を迎える私たちが『今まで』を思い、『今から』を築いていく役割を通して未来への礎となり、自社業、地元、そして富山YEGの永続的な発展に繋げてまいりましょう!