会長挨拶
この度は、富山商工会議所青年部(以下富山YEG)の第52代会長を拝命し、身に余る光栄に感謝すると共に、その責任の重さに身が引き締まる思いです。
また、我々がこうして青年部活動に邁進出来ている環境を築いてくださった先輩方、そして多くのご協力を頂いている関係者の皆様に心より感謝申し上げます。
先輩方が築き上げてこられた富山YEGの伝統を継承し、会に更なる進化をもたらし次世代に紡いでいくことを責務として務めて参ります。
「いい時代」を自らつくる
いつの時代においても、様々な社会情勢の変化や不透明な先行きに直面しながら、それに順応し持続可能な社会を実現するために、企業や地域を永続的に発展させていくことが我々青年経済人には求められています。
時代や環境のせいにして歩みを止めて、現状に対する不満を口にするだけでは発展することは望めません。
時代を作るのはその時代を生きる我々であり、環境は自身の行動によって変えることが出来ると信じています。
近年の我々を取り巻く社会情勢に目を向けると、「少子高齢化・人口減少による国内市場の縮小」、「国際情勢に起因する物価上昇」、「生産人口減少に起因する人手不足」など多岐にわたる課題があり、その影響は経済活動をしている我々にも影響を及ぼしており、今後の見通しを立てることは容易ではありません。
そういった時代の変化や課題がある中でも永続的に発展する企業・地域を作るために、ひいては「いい時代」を作るために、我々青年経済人が先導者として自ら考え・行動していく必要があります。
「永続的な発展」を図るために
我々YEG会員は経営者やそれに準ずる者であり、自社業の発展や売上の向上を目指すことは当然のことです。
ただ自身の思考が「今だけ、自分だけ」になっていないか常に問いかける必要があります。
目先の利益ばかりを求めて周りからの信頼を失っていないか。
自身と関わる人々や企業が共に成長出来ているか。
そうした未来を見据え周囲に配慮して行動すること、すなわち「今だけ、自分だけ」ではなく「未来のため、地域のため」を考え行動し、自社業や地域の永続的な発展を図ることが我々YEG会員に求められていると考えます。
YEGでは多くの交流の場があり、その交流の中で自社業・地域・未来のことを共に考え活動し、互いに影響し合いながら人も組織も進化しています。
だからこそYEGは、ただ発展するのではなく、「永続的に発展」することを目指せる組織なのだと考えます。
交流から進化する
「人は人によって磨かれる」と言われます。
YEGの真の価値は交流から進化することです。
YEGでの交流でしか得られない進化があると考え、今年度は3つの目的を中心とした交流の場の提供を活動の柱に会員の資質向上に努めたいと思います。
1. 交流から自己研鑽に励む
自身の価値観や思考を持ち他者と議論することにより得られる経験や学びは、人格形成に大きな影響を与え、自分自身の未熟さに気付き成長するきっかけになります。
YEGには高い志と多様な価値観を持つ会員が多く所属しており、そうした会員との交流は自身の限界を突破し更なる進化をもたらしてくれると考えます。
会員一人ひとりの進化は会員企業の成長に繋がり地域の発展に寄与します。
単に交流することだけに留まらず、交流を通して研鑽出来る環境、交流と研鑽の調和がとれた環境を整え、会員一人ひとりの青年経済人としての進化に貢献したいと思います。
2. 交流からビジネスにつなげる
YEGに所属する多くは中小・零細企業であり、自身が会社の最前線に立ち日々忙しく業務をこなしている会員が多いかと思います。
そんな中、会員が貴重な時間を割いてYEG活動に邁進するには、会員の企業発展に寄与できる組織でなければなりません。
交流を通して信頼できる人間関係を築き、会員同士の企業理解を深めることが出来るYEGは「売り手よし、買い手よし、世間よし」の「三方よし」に取り組める組織だと考えます。
活発なビジネス交流と会員企業の情報発信を図り、会員同士が自社業の成長だけでなく互いの企業の発展、そして地域の経済的発展も目的とする、そんな私益と公益の調和する新化した組織を目指します。
3. 交流から未来を見据える
綱領・指針にもあるように、YEG会員は次代への先導者としての責任を自覚し活動すること、つまりは常に将来の展望を持って活動する必要があります。
目まぐるしく変化している社会の中で、現状を把握し未来を描くことは容易ではなく、日々多様な経験をして知見を深める必要があると考えます。
YEGでは、多種多彩な業種業態の人々と世代を超え、地域の垣根を越えた深い交流が用意されており、様々な知識に触れることが出来ます。
様々な交流の中から得られる知識を深化させ、会員一人ひとりがグローバルな思考を持ち自社業・地域のビジョンを考え活動する環境を整えていきたいと思います。
強い組織を目指す
会員の交流促進・資質向上に繋げるには、強固な組織体制を確立し組織全体の活性化を図ることが必要になります。
富山YEGは令和6年度に創立50周年を迎え、次の時代に向けて進んでいます。
近年では平成23年度の全国大会を皮切りに、ブロック大会や周年事業の開催、新規事業の立ち上げなど様々な事柄に挑戦してきました。
大きなコンベンションを会員全員で取り組むことにより富山YEGは飛躍し成長してきました。
しかし、その飛躍と成功は個人の能力に頼っていた面があったことも否めません。
その結果、多くの会員数を誇る組織でありながら組織の「属人化」が進み、特定の人物が役職を歴任し、役職についた個人の能力に依存し過ぎている現状があります。
組織としてサポート体制を確立し、組織の新陳代謝を促し、個人に頼らず自走出来る組織を永続出来る仕組みを目指す必要があると考えます。
今のYEGを築き上げてこられた先達への敬意を表しつつも、伝統を守ることだけに固執せず革新を図り、会員一人ひとりがYEGとしてのプライドを持ち主体的に活動する強い組織を目指します。
最後に、「仲間と共に進化する」
YEGとしての誇りを持ち、目的を明確にして主体的に活動することでYEGの真価を得られます。
なんとなく参加・交流するのではなく、高い志を持って活動することで自己成長・自社業の発展に繋がり、その活動を通して多くの仲間を得ることが出来ます。
YEGで得た仲間は、自分では気付かない自身の秘めた力や改善すべき事柄を見出してくれる存在です。
生物が相互に影響を与えながら進化することを「共進化」と言います。
会員同士が共に刺激し合い・高め合うことで、ひとりだけでは成し得ない進化を個人や自社業にもたらします。
それは正にYEG的「共進化」と言えます。
高い志を持って取り組めば仲間と共に進化できる素晴らしい環境を共に楽しみ創り上げていきましょう。