会長挨拶

2019年度 会長所信

2019年度スローガン
手に入れろ!YEG千里眼
~過去から学び、今日・明日・明後日を見通す力を身につけよう~
会長 青木啓明
富山商工会議所青年部
2019年度会長 青木啓明

 今年度日本は元号が変わり、まさに新時代に突入しようとしています。この節目でもある本年、富山商工会議所青年部(以下富山YEG)第45代会長を拝命し、その責任を重く受け止めるとともに、身に余る光栄に感謝申し上げます。また、先輩方が積み重ねてこられた功績の上に現在の富山YEGがあることを再認識するたびに感謝の念が沸き上がりつつも、その歴史を引き継ぐ重責に身が引き締まる思いです。

 日本経済は緩やかな回復が続き、2002年からのいざなみ景気を抜き戦後最長の景気回復基調と言われていますが、日銀の物価上昇目標は達成には程遠く、特に地方都市の我々には回復基調が実感しづらいのが現状です。また、各地で被害が出ている地震、台風・豪雨災害や、年々発生確率が上がっている南海トラフ地震など、自然の脅威にもさらされています。さらには、アジア情勢や新興国の台頭、国家元首の一声による貿易ルールの変更など、国際情勢も目まぐるしく変化しています。経済界においても、技術革新や新たなアイディアにより社会の仕組みが一変するようなゲームチェンジャーが出現し昨日までの常識が瞬く間に通用しなくなる、そんな状況に置かれています。
 一方、富山市においては様々な施策による効果もあり、流入人口が流出人口を上回り総人口は微減にとどまっていますが、この先は確実に人口減少が予想されています。また、私たちは先述のような世界の流れの中で経済活動をしている以上、その動きを無視するわけにはいきません。

 そのような中で我々のビジネスが生き抜いていく為には「先を見通す力」が必要だと考えます。我々YEG会員は各企業の経営者、それに準ずる人物、もしくは会社の期待を一身に背負っている会社のエースです。そんな我々が身につける必要があるもの、それは経営者目線で物事を見通す力、今日・明日・明後日を同時に見る力だと考えます。目の前の仕事をこなすだけでなく、近い将来の仕事の確保だけでもなく、会社の未来の展望をイメージした行動が必要です。それには時間軸の遠い先まで見通せる「千里眼」を手に入れることが必要ではないでしょうか。
 また我々YEG会員は、家族・家庭があり、会社があり、そしてYEG会員でもある、少なくとも3足のわらじを履いて日々活動をしています。それらどの立場においても将来を見越した行動ができるような力を身につけていきたい、という思いからこれを「YEG千里眼」と銘打ち一年間活動していきます。

 「YEG千里眼」を身に付けるために必要なことのひとつは、過去から学ぶことだと考えます。未来は過去から繋がり続けているものであり、過去を見ずして未来を見通すことはできません。富山YEGは今年度45年目を迎えます。45年目の活動をする我々には、過去44年先輩方が積み重ねてこられた基盤があり、この歴史の階段のさらに一段高みを目指すことが必要であると考えます。これまでの功績に目を向けず、すべてをゼロから考えていたのでは、上り下りを繰り返すだけの踏み台昇降運動になってしまい大きな成長は見込めません。先輩方のこれまでの功績を振り返り、学び、それを少しでも超えるようなものやこれまでにないものを作り上げ、今までよりも一歩階段の高みを目指すことこそが自身並びに富山YEGを成長させ、地域の未来を作り上げる力になると確信します。この両方の成長を実現し未来を見通す力を身につける為に地域活性に資する活動、地域の未来を見据えた活動を行います。また地域の発展という思いを同じく活動をしている地域の他団体、行政の皆様との連携もこれまで以上に強化していきます。

 さらにYEG会員として社業の成長、発展は欠かすことのできないミッションです。「YEG千里眼」を身につけ、社業の未来を見通し成長、発展させていく事で、これまで以上に地域振興に寄与することができます。会員間の活動を活性化しビジネスの交流も深めることで、会員個々の社業の発展も目指していきます。また、ビジネスやYEG活動を円滑に進める上で重要になってくるのが、相手との相互理解だと考えます。生まれも育ってきた環境も考えも違う人たちがお互いを尊重し合い、物事を前へ進めていくには徹底的な話し合いが必要です。話し合い、相手の考えを理解し、自分の思いと重ね合わせ、そしてお互いの納得のいく最高の状態で前へ進んでいく。遠い将来の目標の実現のためには必要なプロセスであると考えます。今年度はこのような力も身につける活動をしていきます。

 人口減少や都市への資本・資源の一極集中など、我々のビジネスシーンを取り巻く環境には常に逆風が吹き荒れています。しかし、このYEG活動において先を見通す力を身につけ、向かうべき方向を見定め、そこに向かって進んでいけば、必ず立ち向かうことができると信じています。今年一年、力を身につけるべく活動し、自身が成長し、社業を発展させ、故郷富山を盛り上げていきましょう。