リスクマネジメント委員会

委員長 島野 文宏

テーマ「適者生存 ~君と好きな企業が100 年つづきますように~」

かつて、「会社の寿命は30 年」と言われていました。1980 年代に日経ビジネスが行った調査によると「企業が繁栄を謳歌できる期間」が平均30 年程度だったことが由来だそうです。それから時が流れ、時代は大きく変わりました。インターネットが世界中の人々を繋ぎ、既存産業の常識を打ち破るようなイノベーションが次々と生まれ、企業間の競争をさらに激化させています。激動の時代に生きる我々YEG 会員が生き残っていくためには、さまざまなリスクを知り、分析し、適切な対策を行うことが必要です。進化の過程で生き残っていった生物の原理は「弱肉強食」ではなく、「適者生存」なのです。

変化のスピードがかつてないほど加速したために、「ソーシャルネットワークに投稿した何気ない発言が企業の株価を下落させる」「不正アクセスによって何十億もの仮想通貨が一瞬で失われる」など、かつての産業構造では想定しえなかったリスクが次々に顕在化してきました。また、近年各地で発生している大規模な地震や大型の台風・豪雨による「災害リスク」、経営者の高齢化に伴う事業承継が円滑に行われなかった場合に発生する「事業承継リスク」など、企業を取り巻くリスク要因は数え上げればきりがありません。

リスクマネジメントには3つのステージがあります。リスクの発生を事前に防ぐために対策を考える「予防・抑制」、発生直後の被害を最小限に抑えるための「初期対応」、被害からの完全回復に取り組む「回復」。当委員会では、リスクマネジメント能力向上を目指し、上記ステージに対応した2つの能力について学ぶことを目標とします。

1つ目は「予防・抑制」に対応した「リスク予知能力」。リスクを事前に知るために最も重要な能力は綿密な調査と想像力です。「うまくいくだろう」と思考を停止してしまうのではなく、「もしかしたら、何かが起こるかもしれない」という想像力を働かせることで様々なリスクを回避することができます。コンプライアンス、自然災害、事業継承など様々な側面から起こりうるリスクを調査・研究します。

2つ目は「初期対応・回復」に対応した「リスク対応・低減能力」。実際に発生したリスクについてあらかじめ知っておくことで、どのように対応すれば被害が最小限に抑えられたのかを知ることができます。過去に実際失敗した経験をもつ経営者を招き、直接話を聞く「しくじり塾」を開催します。実体験を聞きながら「どんなリスクだったのか?」「どうやったら回避することができたのか?」を議論し、実践的なリスク管理能力を鍛えます。過去の経験から学び、先を見通す「千里眼」を鍛えることで、企業が将来100 年にわたって繁栄することができます。

私はリスクの中にもチャンスがあると思っています。創造的な発想でリスクを乗り越えることで大きなビジネスチャンスをつかむことができるはずです。当委員会でともに学び、新しいビジネスについて大いに語りましょう。

委員会活動概要

  1. コンプライアンス、災害、事業継承などの多面的なリスク要因の調査・研究
  2. 実際の失敗事例からどのように立ち直ったのかを学ぶ「しくじり塾」の開催