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事業報告

令和2年12月度 若手後継者等育成事業 新型コロナウイルス対策特別事業 研修会

令和2年12月16日(水)に「若手後継者等育成事業 新型コロナウイルス対策特別事業 研修会」を開催いたしました。今回の研修会は「アフターコロナ時代を生きる~より良い経済復興に向け、我々が今学ぶべきこと~」をテーマとし、近年、注目を集めている「SDGs(Sustainable Development Goals)」についての概念を理解するため、わかりやすく学ぶことのできるゲーム形式の「ワークショップ2030SDGs」を対面型の研修会として実施いたしました。
 今回の研修会は多人数での受講を想定した対面型の研修会でした。この多人数・対面型事業の開催あたり、新型コロナウイルス感染防止の観点から、「収容人数制限」「ソーシャルディスタンスの確保」「換気」「検温・手消毒」を組込み運営する必要がありました。3会場をWEBシステムで繋ぎ「収容人数制限」の課題をクリアし、広めのレイアウトとすることで「ソーシャルディスタンス」を確保、受付時での「検温・手消毒」、スケジュールへの「換気」追加により、本事業の課題であった新型コロナウイルス感染対策を徹底して行うことで参加者のリスクを低減し開催することが出来ました。
また、研修会では以下の時代背景や目的を参加者で共有し開催いたしました。
【今現在も猛威を振るう、全世界を巻き込んだ新型コロナウイルスのパンデミックは、経済・環境・社会の3つの側面、全てに大きな影響を与え、経済・消費活動の低迷による大気汚染の改善、並びに世界的貧困の悪化など、人々の経済活動が地球環境に大きな影響を及ぼしていることが明るみとなったことで、持続可能な環境・社会としていくことが重要視され始めました。「SDGs」を採択した国連では、このパンデミックを経済最優先の復興ではなく環境領域の取組も同時に取入れた、持続可能な環境・社会をつくるチャンスとするよう呼び掛けています。このような時代の変化から、アフターコロナを生きる我々青年経済人は、これからの経済復興を「経済優先」とするのではなく、「環境・社会」の領域を取り入れた持続可能な社会へと変革をもたらすべく、学びを深めていかなければなりません。】
研修会は、密を避けるため3会場に分かれて、ゲーム形式のワークショップ「2030SDGs」を開催いたしました。このゲームは研修会会場それぞれが一つの世界を表現しており、そのゲームに参加した人たちの考え方・意思決定の影響で、その世界の「経済・環境・社会」が発展・衰退するといった、「一人一人の行動が世界に正(又は負)の影響を及ぼしていること」が視覚的に理解出来る内容で実施いたしました。ゲーム開始時、「自己の価値観を重視」する方が多い世界の状態でゲームが展開しており、「自己の価値観を重視」した世界では、「経済」のみが異常成長し、「環境・社会」が負の影響を受け大きく衰退する状況となってしまいました。その後、「誰一人取り残されない社会」「持続可能な社会」「すべての資源を利用可能な状態」など、プレイヤーが意識することに変化が与えられると、「経済・環境・社会」がバランスを取り戻した世界へと変革していきました。
これらの経験から、SDGsは持続可能な世界への変革に繋がる、「意識すべきこと」が示されているのだという事を知り、また一人一人の考えや行動が世界へ影響を及ぼしている(世界は繋がっている)という事の理解に繋がりました。
本事業を通してSDGsについての理解を深められたことで、責任世代である我々青年経済人が今成すべきことを意識しながら行動し、持続可能な社会の実現に向け前進していきたいと思います。
最後に、コロナ禍での不安の多い対面型事業にも関わらずご参加くださいました皆様、また本事業の運営・進行にご協力くださいました皆様に、この場をお借りしてお礼申し上げます。ありがとうございました。